「だから英語が話せない その傾向と対策」

■だから英語に落ちこぼれた No.7■

  「これ、あれ、それ」って

Is this your book?
Is that your book?

Is it your book?

(傾向)

「これは、あなたの本ですか?」
「あれは、あなたの本ですか?」
「それは、あなたの本ですか?」

thisは「これは」、thatは「あれは」、itは「それは」、英語教育を受けた人ならこれくらいのことは言える。
それでは、お聞きしたい。
相手の持っている本を指して、「あなたの本ですか?」と聞くには、上の内どれを使えばいいのだろうか。
もちろん日本語の感覚から言えば、「それはあなたの本ですか?」といことで、Is it your book?が正解となるが、実はこれは半分正解ということになる。

(対策)

実は、日本語の「これ、あれ、それ」は、英語のthis,that,itとは、学校で教えているようには対応していない。
一応対応しているのは、thisだけで、これは近くの人や物を指し示す表現だ。

This is Lucy.    こちらの人、ルーシーさんよ
This is
your book.  これ、あなたの本よ

次に、thatだが、これは「遠くの人や物を指し示す」表現だが、残念ながらこの教え方に問題がある。学校時代を思い出してほしい。いつもthatは次のような例文で教えられたと思う。

(2人の人が、離れて置いてある本を指して)
Is that
your book? あれ、なたの本ですか?
Yes, it is. はい、そうです。

ところが、このthatは次のような場面でも使われる。

(2人の人が面と向かっていて、その一方が相手が持っている本を指して)

Is that
your book?
Yes, it is.   

この場合、日本語ではどう訳せばいいだろうか。「あれ、あなたの本ですか?」はおかしく、相手が持っているものなら日本語では、「それ、あなたの本ですか?」となるのではないだろうか。
ここで理解していただきたいのは、英語のthatには日本語の「あれ」「それ」が含まれているというだ。

最後のitだが、これは一度話題になったものなど、「話題のそれは」とか「お聞きのそれは」の意味で使われる。

Is that your book? それ、あなたの本なの?
Yes. It is
my book. そう、(お聞きの)それは私の本です。  

以上のことは、複数形であるthese, those, theyの関係でもまったく同じでだ。

*先に、「半分正解」と言ったのは、すでに話題となっているものを表現する場合は、次の表現もできるということだ。

(2人の人が面と向かっていて、その一方が相手が持っている本を指して)

Is it
your book? (話題の)それって、あなたの本なの?

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